atelier SUETOMO
10月末からの完成品です。



Tさんのフュージングのパンダさん。高さ5センチくらいだったかと。



ガラスを3枚重ねて焼いているので厚みがあり、自立(自座?)します。
後ろ姿も抜かりなく!尻尾はガラス玉をボンドで付けました。

目と口は焼き付けです。
とてもとても手の込んだ作品。
最終的に何にするか決めておられなかったのですが、とりあえず、思いがけず自立してくれたので、そのまま置物ということに。
本当に可愛らしいです。






F田さんのクリスマスツリーが完成。 ツリーの高さが15センチくらいでしょうか。



2面はフュージング、2面はステンドで。
飾る場所が電源をとれないので、点灯しなくてもしっかり色味のわかるあえて透けないガラスを2面使われました。

ちょうどよいアイアンのスタンドはネットで見つけたものです。


フュージング面のアップ。



ダイクロというキラッキラに光るガラスで玉を作っています。
このプックリ感はフュージングならではの可愛らしさです。







M上さんのトレイ。25cmくらいだったかと。



白の流れのあるガラスを底面に周囲はクリアの型板2種で。
シンプルですが、とっても素敵です。
使い勝手のよさそうなサイズ。

シンプル故に精度がいる作品ですが、とても美しく完成しました。






S地さんのクリスマス・ミニツリーが完成。 高さ8センチくらいでしょうか。



写真ではわかりにくいですが、虹色の光沢のあるクリアの型板で作られています。
てっぺんの飾りはハンダがつくアクセサリーチャームを上手に利用されました。

裾に、ひっかけられる金具をつけてカラー鈴とダイヤのチャームをぶら下げました。
ユラユラして可愛いです。







O本さんのペンギンのパネルが完成。3連作品のうちの2つ目です。



販売されている1枚の型紙からのものですが、それを3分割して少しだけアレンジした真ん中になるパネルです。
親ペンギンに健気についていくチビちゃん2匹の様が愛おしいデザイン。
今回も小さな小さなピースがありましたが、よく合わせられました。
ラストあと1枚、完成が楽しみです。






F田さんの辰の干支パネル。



白い辰に背景の赤が効いています。
キラッと光る角と爪の銀のガラスもよいポイントに。

とても難しかった…と言われていましたが、とてもきれいに完成です。
あと2枚作られる予定。







S藤さんの初めてのケイムパネルです。20センチ角。



ブルーの濃淡とピンクのコントラストが美しい作品となりました。
ピンクと葉っぱの淡いグリーンはアンティークグラスです。

初めてのケイム組みでしたが、サクサクと組んでいかれ、精度も完璧でとてもきれい!
10月前半の完成品です。


N波さんのフュージングのお皿。



フュージングの教科書に載っているお花のお皿のデザインです。
教科書よりはだいぶ大きめに作りました。

八角形の透明のガラスの上にバーに切ったガラスを放射状に並べ、花芯の部分のガラスを置き、焼いて一体化したものです。
焼く前では想像が追いつかないのがフュージングの面白いところ。
あれがこうなるんだねーという仕上がり。
個性的ですが、素敵なお皿となりました。







K林さんの六角形の変形トレイ。手のひらくらいのサイズ。



金属の光沢のあるガラス2種を使った激渋の作品です。
正六角形ではなく、変形した感じがなんともオシャレ。
精度もよく、かっこよく完成です。

製図は少しだけ難度高めです。






Tさんの2024干支パネルが完成。



来年の干支パネルの完成、一番のりです。
白龍と背景のグリーンが爽やか。
龍が持っている玉はキラキラのダイクロガラスで。
見る角度、反射光、透過光で違う色に見える不思議なガラスです。

この玉、「如意宝珠」というそうです。

龍の干支パネルのデザインは12年前に私がしたものですが、このデザインは自分でも気に入っています。
来年に向けて数名の生徒さんが作られています。
そこそこ細かくてピース数も多めなので、そこそこクレームが…(笑)

9月~本日までの完成品です。



I井さんのお花の楕円パネル。 横20cmくらいでしょうか。



デザイン本からですが、少しアレンジしています。
作品の大きさに対し、なかなかギッシリのピース数です。
ルーターで爪が消えるサイズのものも。

白に黄色の模様があるアンティークグラスの黄色の部分をお花にしたのですが、このガラスが、何とも言えない美しい板で、こんな小さな破片になっても高級感がよくわかります。



そしてなんと、裏を向けると白いお花になるというリバーシブル作品!



表は黄色、裏は白というとっても不思議なガラスの特徴を上手に使われました。
白にも少しだけ墨絵のような黒いラインが入っていて、斑入りのような花びらに見えます。
こちらの面も素敵。

周囲にはボールチェーンをグルリと。可憐な雰囲気になりました。




O内さんの正20面体のランプが完成。直径13cmほど。



クリアの型板一種のみで制作されました。
このガラスならではの光と影のでかたが素敵です。電球そのものの色も暖かみがってよいですね。
多面体のものは精度が命ですが、とても美しく完成です。






F田さんのハワイのパネル。ステンドのサイズで横30センチくらいです。



こういう雰囲気のハワイの作品(版画?)を参考にご自身でデザインされました。
青い海、ザッパーンの波しぶき、椰子の木、ハイビスカスに虹。
モリモリの要素満載ですが、上手にまとめられました。

波しぶきは透明のガラス玉で。これがいい感じです。
お持ちの額にもピッタリ収まって高級感も出ましたねemoji






K島さんの一輪挿し、2つ。
端ガラス利用シリーズです。



下部はアンティークのガラス。小さくなってもやはり素敵です。
上部は水面のようなテクスチャーのガラス。
アンティークはパーツによって分厚さが違うので、難しかったですが、美しい仕上がりです。


こちらは淡いオレンジピンクの作品。


優しい色の中に少しだけ入れた虹色に光る型板がよいアクセントになっています。
こちらは本当に手際よく、美しく完成しました。





ようやく過ごしやすくなりました。
でもまだ、朝晩と昼間の気温差にビックリすることも。
この過ごしやすい季節はきっと少しなのでしょうね…。
日本は四季ではなく、二季になるかも…と言われているとか。

うーーん、ゾッとしますね…。

暑すぎる8月の夏休みを経て、9月の教室始動です。


T見さんのフュージングのお魚の箸置き。



クリアのガラスをお魚の形に切り、その上に小さなガラスパーツを置いて焼きました。
焼く前から可愛かったのですが、焼くと角が丸くなり、柔らかいフォルムになって可愛さ倍増。

妹さんのリクエストで作られました。
喜んでいただけますように。






S岡さんのフュージングの雪だるまキャンドルホルダー。8センチ角くらいだったかと。



1面だけ、フュージングの技法を使い、あとはステンドの技法で組み立てています。
こちらも焼く前から既に可愛かったものが焼くことで可愛さの倍率ドン!
どれもこれも極小パーツです。
雪だるまの小さいほうの頭のサイズが小指の爪くらい。

手のパーツは素麺ほどの細さのガラス棒を使っています。
素麺の如く、少しの力でパキンと割れる繊細な素材。
ピンセットを使い、思う位置に仮の糊でつけていきます。
焼いてベースのガラスに溶着されるまでは、ドキドキの扱いでしたが、いい感じになりました。







K林さんのお菓子の入れ物が完成。横30cmくらいでしょうか。



最近のお菓子は小袋になったものが多いですが、それを入れておくためのもの。
なので、少し深めの仕様。製図も頑張りました。
鉄紺の濃いブルーが美しいガラスを主に使い、ポイントの赤が効いています。

・・・・。
テーブルの上に常にお菓子があるって非常に危険な気がするのは私だけでしょうか(((^^;)







K島さんの一輪挿しが完成。高さ10センチほど。



今まで使用したアンティークの端ガラスを上手に使われました。
アンティークグラスは厚みがマチマチなので、こういう多面体系のものを精度よく作るのはとても難しいのですが、何とか。

美しいガラスは小さくなってもパワーがありますね。
とても素敵な作品となりました。
これと同じデザインで違うガラスであと2つ作られる予定。







Y下さんのケイムのパネルが完成。20センチ角ほど。



初めてのケイム組みにチャレンジされました。

ご自身で見つけてこられたデザインですが、シンプルながら初めてケイムで組むには意外と難しいところもあり…。
Y下さんは、コツコツキッチリさんタイプなので、悩みながらも、とてもきれいに組めました。

アンティークのゴールドピンクの魅力が存分に出た色の組み合わせも可愛いです。





それにしても暑い、『熱い』8月でしたねemoji
日中はほぼ引きこもっていました。お買い物もできるだけ夕方以降。
灼熱の昼間に友人と2度ほど出かけましたが、極力、屋外でないルート&行き先で。
エアコンの効いた屋内に入る度、「ありがとう!エアコンを発明した人たち!emoji」と、感謝しつつ。

長期予報によると、10月、11月の頭くらいまでは、まだまだ暑いとか。
そこからストンと寒くなり、今冬はかなり寒くなると。

・・・え?
秋はどこへ?

ここ一か月の完成品をまとめて。
ちょっとためすぎましたemoji



K島さんのパネル。30cm角ほど。



厳密には春ごろ完成していたのですが、お預かりしていました。
季節によって変える3連パネルの仲間です。
冬バージョンの雪の結晶の仲間。

配置に悩みましたが、バランスよく完成しました。
こちらは雪をモチーフにした冬用なのですが、暑すぎる今の季節でも涼しそうでいいかも。







N濵さんのフュージングの角皿。12cm各ほど。



メタリックの光沢のある黒いガラスの上に透明のガラスをのせて焼き、さらに透明と、キラキラと光るダイクロという小さなガラス粒をのせて焼いています。



キラキラガラスの量と配置にすごく悩まれましたが、すごくいい感じです。
とても高級感のある器になりました。







H部さんのフュージングの角皿とお箸置き。



お皿は前回作られたものの色違いです。今回はPOPで可愛らしい色味です。

箸置きはフリモントのアンティークグラス。
こちらは四角く切って焼いただけなのですが、もとのガラスの色がめちゃくちゃ可愛いくて、それを焼くことでプルンとなったシルエットで可愛さ倍増。
こうなると小さな破片も捨てられません。







S岡さんの壁掛けミラー。



高校生の息子さんの制服がネクタイタイプで、朝、鏡を見てチェックできるようにと作られました。
母の愛です。
鮮やかな黄緑とブルーがとても爽やか。
ちょっと入れた黄色とピンクのガラスもよいアクセントになっています。







K本さんのスイカの女の子の時計。



お顔と胴のあたりの一部はフュージングの技法を使っています。
スイカの種の表現はフュージングならでは。

なんといってもこの可愛さたるや!emoji
見る人、見る人、みんな笑顔になります。
可愛いは正義ですね。







M上さんのペン立て。



淡いクリーム色のガラス2種に赤が効いています。
クリーム色のガラスは希望のガラスの在庫が足りなくて、仕方なく2種にしたのですが結果的にこれでよかったね、と話していました。

中に仕切りを入れることで使いやすさアップ。

すっきりときれいに完成しました。







M島さんのフロアランプが完成。

うっすら模様のある淡いクリーム色のガラスをベースに、赤紫の◇を一列に並べたシンプルなデザイン。
シンプル故にごまかしがきかないので、丁寧に丁寧に作業されました。
精度よく、すっきりと美しい仕上がりです。

ひとつだけ、ポイントにラベンダー色の◇が入っています。



こういう遊び心はいいですね。







S地さんの兜。



伊達政宗バージョン。
政宗公の兜と言えば黒に非対称の金色の三日月がセンターについているシンプルなものが多いのですが、今回はパール感のある白のガラスとブルーのキラキラガラスをベースに、角にはほんのりゴールドに色付いた、偶然の変色によるガラスを使われました。

後ろから。



この派手さが伊達政宗らしくもありますが、清涼感もあってとてもよい感じです。

この兜のベースの形の型紙は購入したものですが、もう今は販売はされていないようです。







T岐さんのドアパネルのためのステンド。



ドアの真ん中に四角くあいた窓に取り付けられます。
昔作られたステンドが既に入っているそうなのですが、室内の電球色の照明で見るとガラスの色が全然きれいに出ないということで、今回は電球の光でもきれいに見えるガラスを選ばれました。
アンティークのゴールドピンクとブルーグリーンのガラスの対比がとても美しいです。






Dさんの花器カバーが完成。



3種サイズが違いますが、中にそれぞれ透明のガラス容器が入ります。

シンプルですが、どれもじっくり時間をかけてガラスを選ばれました。
ストライプ模様の型板ガラスをメインに組み合わせたガラスたち。
もちろん、活ける花が主役なので、それを邪魔しないよう、きちんと意識されています。

左端のものは上から見ると一か所だけ角を削った正方形なのですが、デザインのラインと相まって、錯視ですごく不思議な形に見える角度があります。
写真ではうまく撮れないのですが、立体はこういう偶然があるので面白いです。






S藤さんのお位牌おき。高さ25cmほどだったかと。



ご親族のお位牌と「おりん」を並べて置くための場所です。
お花のデザイン、ガラスの色合いがとても素敵なので、シンプルに四角に囲ってあるだけなのですが、それ故に良さが引き立っているように思います。



お花のガラスはフリモントのアンティークグラスの中でもあまり出回っていない色です。
色合いが何とも言えない本当に可愛いガラスを上手に使われました。






O原さんの鳥の掛け飾りが完成。横30cmくらいです。



デザイン本からのものです。
華やかでとっても可愛らしい作品です。

発色のよいアンティークグラスのゴールドピンクを鳥さんのポイントに決めて、そこから周りのガラスを選んでいきました。

周囲の葉っぱは4種類ほど使っています。
葉っぱ1枚1枚バランスを考え時間をかけて選んでいかれました。
赤、ピンク、オレンジ、黄色の実で更に華やかに。

明るい窓辺に吊られる予定。






最後、Tさんのティファニーランプ。ベビーローズ。



華やか~。
ベースを白の雲模様のガラスにしたので絵柄が引き立つ感じがします。
バラは濃いピンクと淡めのサーモンピンク。
ペイズリーの部分は一枚の中で数色混ざっているガラスを上手に使われました。
何色もあるように見えるのですが、もとは1枚のガラスなので、多色なのにまとまって見えます。



丁寧に取り組まれたのでとてもきれいに完成しました。

どの業界もそうなのかもしれませんが、ステンドグラス業界も値上げラッシュで、特にこういうティファニータイプのランプを作ろうとすると一大決心がいります。

ここ数年で特にランプベースなどの金属系のものが「えっ?」と、二度聞きしてしまうほど値上がってしまって、教室側も作ってみたいという生徒さんに気軽にどうぞ~とはおススメできない状況です。
作ってもいいけれど、最終的にこれくらいの額はかかりますよ、と最初にお伝えして、それでもやりますか?という感じです。


アトリエ・スエトモは8月前半はお休みです。
大変な酷暑になるとか。

できるだけ涼しい場所でお気を付けてお過ごしください。


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