atelier SUETOMO
PROCESS2 ~ガラス選び

ステンドグラスは基本的に既製のガラス板を使って制作するものです。
もちろん、イメージに合うガラスを求め、オーダーメイドしたり、自分で吹きガラスをされたり、窯を使ってガラスを作られるかたもおられますが、ごく希です。

ステンドグラス用として作られているガラスは、なんと数千種類もあります。私も、その全てを目にしたことはありませんし、次々と新作が出てくるので、それは不可能であると思います。そして、価格も30cm角あたり、数百円~数万円の幅があります。
何においてもそうですが、「高価」=「良い」 とは限りません。すなわち、「安価」=「悪い」とも言えないのです。また、高価な美しいガラスを使ったからと言って、素晴らしい作品が約束されたわけではありません。 肝心なのは、それがデザイン上、適当かどうか、つまり作品に違和感を感じさせないことだと思っています。
そして、そこに、質感であったり、色味であったり、その時々の好みも加わります。

デザインの段階で、おおよそガラスは決めていますが、実際にカットに入る前には、やっておくべきことがあります。
基本的なところでは、ガラスがうねっていないかどうか、大きな傷がないかどうか、大きな気泡が入っていないかどうか。もちろん、購入の時にチェックしますが、あらためて電球の光を通して端々までチェックします。

次に、透過度、反射度を見ることです。ひとつの作品に数種類を使う場合は、全ての使用するガラスを電球の前に並べ、チェックします。人間の目はご存じの通り、カメラの絞りと同じく、瞳孔で光の入ってくる量を調整します。光がよく透るガラスの横に、透らないガラスを持ってくると、より暗く見えてしまいます。逆も然りです。その面積比によって見え方も全然違ってきます。2つの画像は同じガラスですが、同じ光の条件のもと、面積を変えるだけでこれだけ見え方が違います。そのあたりのバランスを微妙に考えながら、位置を変えたり、ガラスを変更したりします。この段階でガラスの見え方を優先して、デザインを変更することも時々あります。

最後に、この工程は時に1番になることもあります。つまり、ガラスからインスピレーションを得て、デザインを考える、ということもあります。

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